中国石油天然ガス集団公司(中国石油)が25日に明らかにしたところによると、華北油田沁水炭層ガス田の1日当たりの生産量が550万立方メートルを突破し、中国初の地上年間採掘能力が20億立方メートルを超える炭層ガス田が完成した。
コールベッドメタンとも呼ばれる炭層ガスは炭層から生まれるメタンを主たる成分とする非在来型天然ガスで、その資源の採掘は炭坑のガス爆発事故の減少、天然ガスの供給拡大、環境汚染低減の重要な意義を持つ。
山西省南東部に位置する沁水炭層ガス田は、面積は3000平方キロメートル余りで、炭層ガスの推定資源量は6000億立方メートル。華北油田は2006年に、西沁水盆地炭層ガス採掘権を取得した。現時点で、華北油田山西沁水炭層ガス田の商用ガス量は累計で100億立法メートルを突破し、石油に換算すると800万トンを超える。
中国石油華北油田山西炭層ガス分公司の胡秋嘉マネージャーは、「華北油田は近年、研究開発を通じ、複数の高エネルギー水平井技術を相次いで応用し、ガス田の生産能力稼働率を90%以上に上げている。沁水炭層ガス田は現在まで4600井の掘削を終えており、生産量が持続的に増加している」と述べた。
中国の炭層ガス地質資源量はロシアと米国に次ぐ世界3位。山西省は全国の炭層ガス資源が最も豊富な地域の一つで、全国の約3分の1を占めている。そして沁水盆地の炭層ガス埋蔵量は山西省の3分の2を占めており、大規模開発の将来性が明るい。華北油田沁水炭層ガス田の年間ガス生産量は30億立方メートル以上にのぼる見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月27日