中国初の国産化深水水中サブシーツリーが稼働開始

人民網日本語版 2022年06月15日12:49

中国初の国産化深水水中サブシーツリー(画像提供は中国海油)

中国海洋石油集団有限公司(中国海油)は14日、中国初の国産化深水水中サブシーツリーが正式に稼働開始したと発表した。これは中国が深水水中サブシーツリーの完全設備の設計・製造・応用能力を備えたことを示している。科技日報が伝えた。

水中サブシーツリーは海洋油ガス水中生産システムの中核的な構成部分であり、水中油ガス井生産管柱を構築するための基礎でもあり、2500個以上の部品からなり、原油埋蔵層の安全な隔離、井内作業の安全保証などの機能を持つ。

水中サブシーツリーは水深500メートル以下の海底、水温6℃以下の低温・高圧環境で20年間安定的に稼働すると同時に、ガス井が生産する油ガスの流れの正確な操作・制御を実現しなければならず、設備の設計水準と製造技術が極めて高く要求される。長期間にわたり、水中生産システムの設計・建造技術を確立しているのは欧米の5社しかなかったため、設備の調達にかかる時間が長く、割高でメンテナンスが困難になっていた。

中国海油海南分公司の劉傑チーフエンジニアによると、国産深水水中サブシーツリーは輸入品と比べると約27%のコストが節約でき、量産化によるさらなるコストダウンが期待できる。同設備によって、これまで経済効果を生み出さなかった油ガス埋蔵を効果的に開発できる。これは海洋油ガス設備関連産業の発展のけん引にとって積極的な意義がある。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年6月15日

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