中国陸上ガス田の最深ガス井、9010メートルに記録更新

中国石油の「双魚001-H6井」の作業現場の全景（画像提供は中国石油）

中国石油天然ガス集団公司（中国石油）が23日に発表した情報によると、四川盆地に位置する「双魚001-H6井」の掘削深度が9010メートルに達し、中国陸上ガス田の最深ガス井の記録を更新した。

四川省広元市に位置する「双魚001-H6井」は、超深、超高温、超高圧水平井で、井内温度は180°Cを超え、地層の圧力は130メガパスカル以上、硫化水素の含有量は1立方メートル当たり6グラム。

超深井の施工は世界レベルの難題だ。まず地下数キロメートルの地点にある厚さ数メートルの埋蔵層がどこにあるかを正確に判断すると同時に、複数の直径149.2ミリメートルのドリルを埋蔵層に沿うようにコントロールしながら、地下9キロメートルの地点まで到達させる必要がある。これは100メートル離れた針に糸を通す難しさに引けを取らない。

中国石油は中国が独自に研究開発した9000メートル超深井電動ドリル、全過程精密圧力制御ドリル掘削などのコア技術及び設備を採用し、超深層油ガス探査の分野で重要なブレイクスルーを実現した。これは油田の油ガス埋蔵範囲の拡大、深部の天然ガス資源の探査にとって非常に重要な意義がある。（編集YF）

「人民網日本語版」2022年6月24日