中国、発熱外来1万6000ヶ所を全国の二級以上病院に設置 今月25日時点

人民網日本語版 2022年12月28日15:56

中国国務院共同対策メカニズムは27日、新型コロナウイルス感染症に対する「乙類乙管」実施に関して説明する記者会見を開催し、記者の質問に答えた。人民網が報じた。

記者の「新型コロナウイルス感染が拡大し、感染者が激増している地域もある。病状が深刻になっても入院して治療を受けるのが困難と訴えているネットユーザーもいる。現在の感染状況下で、新型コロナ感染症は『乙類乙管』に調整されたが、中国の医療資源ストックはどのような状況にあるのか。治療のニーズを満たすことはできるのか」との質問に対して、国家衛生健康委員会・医政司(局)の焦雅輝司長は、発熱外来の医療資源拡充について、主に以下の対策を講じていることを説明した。

■発熱外来資源の拡充。今月25日の時点で、中国全土の二級(レベルの高い順に三級、二級、一級と区分)以上の病院における発熱外来は1万6000ヶ所以上、末端の医療衛生機構に設置した発熱外来は4万1000ヶ所以上となっている。また、発熱外来の受診プロセスを簡素化し、治療薬の配備を増やし、発熱外来の医療サービス効率向上に取り組んでいる。その他、北京市や上海市、安徽省、江蘇省、山東省といった地域では、「方艙医院(臨時医療施設)」、体育館、PCR検査会場を臨時発熱外来受診地点とし、発熱患者の診療のニーズを満たすことができるよう取り組んでいる。

■オンライン診療サービス提供。オンライン診療サービスを通して、発熱患者にオンラインで問診や治療薬の説明などを提供し、処方箋を出し、オフラインの第三者を通してそれを配送するという方法で患者の治療薬のニーズを満たすよう取り組んでいるほか、関係当局が治療薬の生産、配送、供給を強化している。

焦司長は、「今重きを置いているのは重症患者の治療。三級病院は、重症患者の治療の基礎を保障する役割を果たしている。また、医療機構に対して、急診の受け入れ能力を拡充するよう要請している。その他、救急車の対応が追い付いていない問題に関しては、各地に対して、120番通報が繋がりやすくなるよう能力を拡充するほか、救急車の対応能力を高めるよう指導している。また、緊急ではない患者の輸送需要についてはさまざまなルートを活用して対応し、救急車が主に緊急性の高い重症患者の輸送を行うことができるように取り組んでいる」と説明。高齢者に対して、重症化や死亡に至る事態を避けるため、ワクチンを接種するよう強く呼びかけた。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年12月28日

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