柳州市が打ち出した「タニシ麺」バス。撮影・林馨
春節(旧正月、今年は1月22日)明け以降、広西壮(チワン)族自治区柳州市は、タニシ麺(米で作った麺とタニシのスープを合わせたスープビーフン)が爆発的人気となっているのを背景に、人気観光地となっている。そのブームに乗ってやってきた「タニシ麺ファン」をもてなすべく、同市はこのほど、専用の公共バス路線を打ち出した。多くの人気「タニシ麺」店の近くにあるバス停を通過するため、観光客にとってはとても便利なバスとなっている。中国新聞網が報じた。
(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)
観光客は柳州に着いて駅を出るとすぐに公共バスに乗って、おいしい「タニシ麺」店巡りを始めることができる。バス停の路線案内ボードには、どのバス停で降りるとどのタニシ麺店に行くことができるかを示すガイドマップも描かれており、観光客にとってはとても便利なサービスとなっている。また、バスのボディには、タニシ麺の写真と共に「タニシ麺」路線であることが分かる大きな表示が乗降口横の窓に貼られている。「タニシ麺」バスは2路線で、運行時間は午前6時から午後10時半まで。料金は2元(1元は約19.6円)だ。
柳州市のあるバス停の「タニシ麺」店マップ。撮影・林馨
柳州市の屋台で食べることのできるタニシ麺は、辛くて酸っぱいものの、クセになる独特の香りと味わいが特徴だ。2014年にインスタントタニシ麺が登場したのをきっかけに中国各地で大人気となり、その人気は東南アジアや米国、欧州などにも波及した。
タニシ麺店の店内で並ぶ若者たち。撮影・林馨
柳州市は最近、タニシ麺と「理想の生活」を融合させた「タニシ麺+観光」というスタイルを打ち出し、タニシ麺が各観光ルートの橋渡し役となっている。同市文化・広播電視(ラジオ・テレビ)・旅游(観光)局の統計によると、今年の春節に合わせた7連休中、同市を訪問した観光客は前年同期比58.9%増の延べ373万3800人で、観光消費は同65.7%増の23億5700万元に達した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月16日