新学期を迎えた上海市宝山区の小中学生は、「特別な」宿題帳を受け取ることになっている。上海市宝山区文化・観光局の黄鉄紅副局長によると、宿題帳の表紙イラストは、全部で18種類あり、これまで「陳伯吹国際児童文学賞」イラスト原画展に寄せられた応募作品数千点の中から厳選された18作品なのだという。新華網が伝えた。
1981年に設立された「陳伯吹国際児童文学賞」は、新中国成立後、最初の中国人作家の名前を冠した文学賞で、2014年に初めて国際賞となった。
そしてこれらのイラストを宿題帳の表紙とすることは、国内外のイラストレーターたちから幅広い支持を得た。ある海外のイラストレーターからは、「宿題帳」がどのような用途のものなのかよくわからないという問い合わせが入ったが、子供たちのための公益活動であることを知ると、快く支持してくれたという。
ここ数年、「陳伯吹国際児童文学賞」には、中国の伝統文化を表現し、中国の精神を体現し、中国独特のスタイルを備えた優秀作品が数多く集まっており、子供たちが中国文化を理解し、世界が中国の物語に触れる上での「窓口」となっている。
中国の伝統文化を表現したイラストが宿題帳の表紙に採用されたことについて、上海市宝山区文化・観光局の黄鉄紅副局長は、「宿題帳の表紙に中国的要素が加えられ、子供たちが中国文化をより深く感じることができるようになった」と指摘する。「陳伯吹国際児童文学賞」イラスト原画展と小中学生の宿題帳につながりが生まれることで、芸術的要素が宿題帳に加わり、子供の日々の学習に一種の楽しみが加えられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2023年2月13日