中国商務部(省)の王文涛部長とシンガポール貿易産業省のガン・キムヨン大臣は今月1日に「中華人民共和国商務部とシンガポール貿易産業省の中国-シンガポール自由貿易協定格上げの締結交渉の実質的完了の発表に関する了解覚書」に共同で署名し、両国の自由貿易協定(FTA)への格上げの締結交渉が実質的に完了したことを確認した。双方のチームはこれから法律文書の審査や翻訳などの後続作業を進め、締結に向けた自国内のプロセスを履行し、協定の早期締結を目指す。新華社が伝えた。
同協定は中国がFTA関連の実践において初めてネガティブリストモデルを採用してサービスと投資開放について約束を打ち出したものだ。双方はこれまでの協定格上げを基礎として、サービス貿易と投資開放の約束の水準をさらに引き上げる。新たに電気通信の章を設け、内国民待遇、市場参入、透明度、デジタル経済などハイレベルの経済貿易ルールを組み入れている。また双方はサービス貿易と投資分野における開放の措置を撤廃しないこと、双方の「開放のドアはますます大きく開かれていく」を協定方式によって約束することを共同で確認した。同協定は中国が高い水準の国際経済貿易ルールに合わせて、対外開放を拡大する上での重要な措置と実際の行動であり、中国とシンガポールの経済貿易協力がこれから新たなステージに進むのを力強く後押しすることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年4月3日