中国の円環アレイ太陽電波イメージング望遠鏡、パルサーの観測に成功

人民網日本語版 2023年04月04日15:04

中国が独自に開発した円環アレイ太陽電波イメージング望遠鏡(DSRT)がこのほど初めてパルサーの観測に成功した。四川省甘孜蔵(カンゼ・チベット)族自治州稲城県に位置する同システムは、世界最大規模の合成開口電波イメージング望遠鏡で、年内に正式に稼働を開始する見込みだ。

標高3800メートル以上の稲城県噶通鎮の山々の間で、鍋の蓋に似た直径6mの313本のアンテナが、直径1000mの円環上に均等的に設置されている。円環の中心にある高さ100mの測定塔が、観測リンク全体に測定の基準を提供する。円環アレイ全体は現地住民から「千眼天珠」と呼ばれており、子午プロジェクト2期を象徴する設備の一つだ。国の宇宙天気の研究に用いられる観測ネットワークである子午プロジェクトは、中国の重要科学技術インフラとして、2期プロジェクトが2019年に着工され、年内に全面的に完成する予定だ。

太陽は地球から最も近い恒星で、地球と人類に光と熱をもたらし、地球上の生命を育んだ。しかし太陽も「くしゃみ」をする時がある。それは太陽フレアだ。強い太陽フレアは100万トン級の原子爆弾100億個分のエネルギーを放出することがある。爆発によって放出される荷電粒子が地球に向かって飛んでくる場合、プラズモイドが運ぶ大きなエネルギーが地球に重大な影響を及ぼす。円環アレイ太陽電波望遠鏡の中核任務は、太陽のリアルタイムモニタリングによって衛星などの設備の正常な運営に宇宙天気警報を提供し、各種設備の安全運営を保障することだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年4月4日

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