中国の伝統文化の継承と普及、中日の文化交流促進を目的に、中国メディアグループ(CMG)アジア太平洋総局と東京中国文化センターおよび山東省濰坊市政府は6月16日、「美に出会おう」日本文化サロンを日本の東京で共催した。中国の濰坊無形文化遺産展を活用して、中国メディアグループの優れた番組展示、中国の無形文化遺産の交流、無形文化遺産の制作体験などの活動が行われた。また日本の政界や学界、国家級無形文化遺産継承者、各メディア代表なども参加。参加者たちはこのイベントを通じて、日本人が中日の文化交流の歴史の長さや中国の伝統文化についてより深く理解することができると評価していた。
中国の優れた文化作品を海外に紹介し、中日の文化交流を促進するため、中国メディアグループアジア太平洋総局は今回のイベントにおいて、多くのオーディオ作品を提供した。会場入口には、中国メディアグループの優れたオーディオ作品の展示と中国の伝統文化を特徴とした文化クリエイティブグッズが人々の注目を集めていた。大型スクリーンでは、「征程」や「故宮」、「シルクロード」など、中国メディアグループが制作した優れた作品が上映され、訪問者は興味津々といった様子で鑑賞し、中国メディアグループスタッフから作品の詳細に関する説明を受けていた。またアジア太平洋総局東京支局はより多くの日本人が中国文化を深く理解できるように、今回「故宮」や「征途」などのオーディオ作品シリーズを中国文化センター図書館に寄贈した。
中国の濰坊非物質文化遺産展では、「匠石運金・濰坊篆刻芸術」、「筆歌墨舞・濰坊書画芸術」、「天工巧芸・濰坊民間芸術」という3つのブースが設けられ、濰坊市の無形文化遺産から厳選された代表的な作品が展示された。凧や年画、篆刻、切り絵、土塑、木の実彫り、漆器、布製のおもちゃなど、伝統的な民間無形文化遺産作品を通じて、無形文化遺産の歴史と民俗を展示している。
会場に設けられた無形文化遺産の制作体験コーナーでは、参加者たちが国家級の無形文化遺産継承者のデモンストレーションを見学した後、職人の指導を受けながら切り絵や凧、年画などを手作りし、中国文化の独特な魅力を体験していた。
中日友好協会の常務理事であり、長年にわたり中日の友好交流に取り組んできた永田哲二氏は、「『美に出会おう』展示会で中国メディアグループの優れたオーディオ作品の展示を見ることができてとても嬉しい。『征程』には、中国文化を伝承する芸術家や他の分野の代表者の物語や、感動的なストーリー、素晴らしい瞬間があり、中国がここ10年間で達成した非凡な成果が示されている。中国への交流の機会がさらに増えることを期待し、中国の文化と発展を近くで理解できることを願っている」とした。
Record Chinaのニュースサイトの主筆で、日本のベテランメディア関係者である八牧浩行氏は、「文化交流が中日友好を促進する上で非常に重要だと考えている。中国メディアグループアジア太平洋総局が開催したこのイベントは重要な意義を持ち、日本の人々が中国の伝統文化と現代社会の発展をより深く理解するのに役立つ。現代において、伝統文化は現代社会と結びつくことで新たな活力を発揮する必要がある。中国メディアグループアジア太平洋総局が中華文化の使者として、中国の優れた文化番組や芸術形式の普及に引き続き取り組むことを期待している。そしてメディアの力を通じて、中国の文化の魅力をより多くの人々に伝え、異なる文化間の交流と融合を促進することができると思う」とした。
日中文化制作センターの代表取締役である工藤圀房氏は、「中国メディアグループアジア太平洋総局が報道を適切に行うと同時に、積極的に中国の文化を広めていることを称賛している」とした上で、「中国は悠久の歴史をもつ文明国で、中国の伝統文化は極めて豊かだ。こうした活動をさらに多く行い、交流のプラットフォームを打ちたて、相互理解を深め、友好を促進し、文化の力を共に探求し、中日両国の友好的な協力により広い舞台を提供することを望んでいる」とした。
「人民網日本語版」2023年6月16日