重慶市の広い範囲で12日、雨が降った。重慶市林業科学研究院の研究者は、修復を終えた森林火災の被災林を嬉しそうに見つめていた。大型ドローンで地形が険しい山地での植林をサポートし、急速な播種による植生回復作業をスピーディに終えた。この作業により森林修復のペースが大幅に向上した。科技日報が伝えた。
重慶市は2022年の夏、完全な気象記録が始まってから最も異常な高温で乾燥した天気に見舞われ、複数の地域で連続的に森林火災が発生した。「この森林火災後の修復が直面する2つの難題は、大量の物資輸送と立地条件を乗り越えた植林の問題だ」。科学技術特派員を務める重慶市林業科学研究院森林保護研究所の王正春副所長は、「重慶市科学技術局農業減災・生産再開科学技術緊急対処プロジェクトの支援を受け、重慶市林業科学研究院は重慶駝航科技有限公司と提携し、重慶製大型ドローンの林業における植林への初期段階の応用を模索した。
輸送の現場では、操縦者は大型ドローンを慣れた様子で操縦し、物資中継地から離陸させた。5tの有機肥料、アブラツバキ、楨楠、ヒメツバキなどの苗木1万2000株、シャベル・鍬などの物資を次々に吊り下げ、搬送先に正確に投下した。「ドローンがなければ、人が背負うか手で運ばなければならない。効率が低いだけでなく、指定の位置に届けるのが非常に困難だ」と王氏。
別の山では、比較的コンパクトな大型ドローンが空中を旋回し、時々種をまいていた。別のチームの技術者が大型ドローン播種試験を実施していた。技術者はモデルエリアの立地条件に基づき、大型ドローンによる正確播種を採用し、ドローン播種の均一度・正確度をさらに把握した。
王氏は、「プロジェクトは3−4月にかけて大型ドローンを用いた正確な飛行播種と苗木や肥料などの物資の正確な投下を行い、人の手による苗植えと植林に協力するとともに、飛行播種・苗植え植林地のモニタリングを行い、種の発芽率と苗木の活着率を調査する。今年5、6月には火災跡地急速な播種及び植生回復の重要技術をまとめ上げ、火災跡地の森林の回復を牽引する見込みだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月15日