トロント国際映画祭で賈樟柯監督の「天注定」が入選

「天注定」中の姜武

　第38回トロント国際映画祭は21日、マスターズ部門の参加作品を発表した。賈樟柯（ジャ・ジャンクー）監督の新作「天注定」（英語名「A　Touch　of　Sin」）が選ばれている。同作品は姜武（ジャン・ウー）、王宝強（ワン・バオチァン）、趙涛（チャオ・タオ）、張嘉訳（チャン・ジャイー）らが主演し、アクション映画の形式で4つのストーリーを描くもので、「ストーリーそれぞれが結びつき、アクションは激しく、賈樟柯監督の転換の成功を表す作品」と称されている。英ガーディアン紙は同作品を賈樟柯版「パルプ･フィクション」や「荒野の用心棒」だと評している。西安晩報が伝えた。

　同映画祭公式ウェブサイトでは「天注定」を「中国の有名監督、賈樟柯が主流の映画市場の低俗化の傾向に逆らい、高品質の作品製作を追及した。同作品はエピソードを叙述する方法で、現実の生活の実際の出来事にヒントを得て、大胆な審美観で魅力的な作品を構築している。同作品は4つの異なるストーリーを通じて中国の現状を表現しており、ストーリー構造はシンプルでテンポがよい。同作品はアクション映画の新たなモデルを創出し、伝統的なカンフー映画と現代的なリアルな映画との完全な融合を見せた」と紹介している。（編集YH）

　「人民網日本語版」2013年8月22日