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米金髪少女のMV「Chinese Food」、「最低の曲」と酷評

 金髪でキュートなAlison Goldさんがこのほど動画共有サービスYouTubeにミュージックビデオ(MV)「Chinese Food」をアップ。24時間で200万回再生されるなど話題となっている。ただ、同曲に対して、多くの海外メディアが「史上最低の曲」と評価し、中国のネットユーザーも「愚か」と酷評している。環球時報が報じた。

 同MVの中では随所に「ミス」が見られる。例えば、コックが焼きそばを作るシーン。麺を炒めながら、「松餅」と呼ばれるワッフルのようなお菓子の作り方を、中国語で説明しているから滑稽だ。また、店員のレジ操作の仕方は、まるでパソコンのキーボードを打つかのようだ。

 また、歌詞の中では、「私は中華料理が大好きよ」と何度も強調しているが、MVに登場する「中華料理店」は洋風の作り。また、焼きそばを作っているコックが使っている器具は、日本の焼き肉器具で、さらにAlison Goldさんが日本を連想させる浴衣のような服を着て、芸子とダンスするシーンもあり、アジアのさまざまな国の要素がごちゃまぜになっている。そのため、中国のネットユーザーらは、「愚かさと民族主義が集結している」と酷評している。

 米最大のニュースサイト「ハフィントン・ポスト」は15日、「このMVが傑作なのは、中華料理があまりに簡単に表現され、過度に『米国化』されている所」とコメントした。同MVに中国人をバカにするような表現は一切見られないものの、一部の中国文化は原型をとどめていない。例えば、登場する手羽先やブロッコリーを使った料理、焼きそばなどはどれも、米国の普通のレストランで見られるものだが、本場の中華料理とはかけ離れている。

 同MVを制作したのは、2011年に13歳の少女・レベッカ・ブラックさんのミュージックビデオ「Friday」を制作し、ネットユーザーの音楽ブログで「最低の曲」と酷評されたり、米誌タイムで「大失敗」と書かれたりして話題になった音楽会社「アーク・ミュージック・ファクトリー」。そのため、ある米国メディアは、「粗製乱造されたChinese FoodのMVは、まさに音楽会社『アーク・ミュージック・ファクトリー』の性質を物語っている。いい所は何もない」とバッサリ。さらにネットユーザーも「『Chinese Food』は『Friday』にも劣る」と評価し、タイムも同曲を「今年最低の曲」と評価している。同社は、裕福な家庭で育つ子供の「スターになりたい」という夢をビジネスにしているため、これまでも論議を巻き起こしていた。ただ、Fridayの場合はマイナスの評価が逆に動画への注目度を高める結果となり、年間再生回数1位になった。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年10月21日

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