小野寺氏「日本でも中国でも誤解されながら活動している」
日中友好市民倶楽部の小野寺健理事長はこのほど、人民網のインタビュー番組に出演し、中日友好に向けた取り組みや最近の両国関係に対する考えなどを語った。インタビュー要旨は以下の通り。
-----長い間、中日友好のために孤軍奮闘されているが、その原動力とは何か。
原動力というのは日本に戻ってもよく聞かれます。「中国が好きなんですか?」と聞かれるわけですが、好き嫌いではありません。ひとつのうぬぼれですが、自分がしていることが役に立っているのだろうなという思いでやっています。したがって自分の活動を理解してもらおうということにおいてプロパガンダは下手だし、してないですね、ある面でいうと、日本でも中国でも誤解されながら活動しているというのが小野寺の活動だと思っています。
-----どうしてほかの発展途上国ではなく、中国だったのか。
私自身は一般の日本人と同じように90年代には中国に関心はありませんでした。ただ父が中国語を専攻しておりましたので、中国を是非見たいという父のお付き合いで、いやいや来ました。その時に通訳を担当してくれたのが国際関係学院の先生でした。中国の日本語教育の事情というのをいろいろと聞きまして、中国で日本語を勉強している学生や先生方は恵まれていないなと感じ、一日本人としてお手伝いできることがあれば何かしてあげたい、というのが出発点でした。
-----中日両国は最近は絶えずギクシャクしているが、その原因はどこにあると考えるか。
昨年度のスピーチコンテストだったのですが、学生がこういう話をしていました。古代、中国が先生で日本が学生だった。近代は日本が先生で中国が学生だと。したがって一方的な関係ですね。片方が指導し片方が教えを請うという関係だったわけです。対等ではないですね。ところが今の日本と中国の関係はクラスメートだと。そうしますと対等な関係ですね。対等な関係にならなければ喧嘩にならないわけです。喧嘩になるということはやはり力が均衡しているということと、地理的な状況が隣接していますので、それはやはり双方が今までの延長の付き合い方とは質的に異なってきているのだと。その自覚が必要なのではないかと思います。
「人民網日本語版」2012年12月11日
【小野寺氏のインタビュー】