ネットユーザーの過半数、日本車の販売回復は困難と回答
中国で過去2カ月以上に渡り販売不振に陥っている日本車に、好転の兆しは見られない。中国新聞網が伝えた。
中国自動車工業協会がこのほど発表した、今年10月の中国国内完成車販売データによると、日本車の販売台数は10月も減少の流れを維持し、販売トップ10にランクインした日系自動車メーカーは1社もなかった。中国新聞網が実施した、日本車の販売の先行きに関する調査によると、5割以上のネットユーザーが、日本車の中国市場での回復は困難だと回答した。
◆日本車の回復が困難
中国新聞網は10月31日から2週間に渡り、「日本車が市場シェアを回復するか?」をテーマとする調査を実施した(回答者数は759人)。このうち44.5%(338人)の回答者は、中日関係の緊張の緩和に伴い、日本車が徐々に販売を回復するとした。これは自動車購入の際に、理性的・実用的な角度から検討する必要があるためだ。一方で55.5%(421人)の回答者は、日本車の中国でのイメージが損なわれ、またさまざまな懸念から購入を控える人が増加し、市場シェアが回復することはないとした。
アナリストは、「販売ルートを調査した結果、日系2大自動車メーカーの販売減の流れは、少なくとも2四半期続くと見られる」と分析した。日系合弁会社の副総経理もこのほどメディアに対して、「日本車の販売回復は、早くても年末にずれ込む。しかしピーク期のレベルにまで回復するためには、1-2年の時間が必要だ」と語った。