日本人青年、リヤカー世界一周4万キロ達成=上海
世界一周を夢見る人は多い。日本人青年・吉田正仁さん(32)は2009年元旦に上海を出発、2輪のリヤカーをひき、単独徒歩世界一周に挑戦した。4年半におよぶ月日の総距離は3万9500キロに及んだ。「中国青年網」が伝えた。
■上海出発から4年半
海辺の街・鳥取市出身の吉田さんは、2009年元旦、上海でリヤカー世界一周をスタートした。ルートは大きく4ステップ。まず西に歩き、ユーラシア大陸を横断、2010年8月にポルトガルのユーラシア大陸最西端・ロカ岬に到達した。飛行機で米東海岸に渡り、フィラデルフィアから北米大陸を横断、2011年10月、カナダ・バンクーバーに到達した。その後オーストラリア南端のメルボルンに渡り、一路北上、2012年6月にダーウィンに到達した。ダーウィンからシンガポール、ベトナムなど東南アジア各国を経て、ついに出発地・上海にゴールした。
上海到達は先月9日、4年半で総距離3万9500キロ。ゴール当日、母親の吉田淑子さん(61)は息子を「凱旋」の横断幕で迎えた。
■リヤカー相棒に自炊野宿
吉田さんの荷物には簡単なテント、寝袋、ミネラルウォーター、替えの服、簡単な調理用具が入っており、全装備で約50キロある。このリヤカーが彼の相棒だった。野宿に自炊があたりまえ、バスや列車がある地方でも、彼はあえて徒歩を選んだ。
■「次の目標は南極制覇」
「旅がとても好き」という吉田さんだが、列車や飛行機に乗っては価値ある辺鄙(へんぴ)な田舎を訪れることができないため、徒歩旅行を決めたという。
淑子さんは当初、息子のリヤカー世界一周計画を知り、実現は無理、と反対した。「旅の途中で『常に挑戦と困難に面している』と感じたが、上海へのゴールで『誇りに浸った』」。吉田さんは振り返る。
旅路で現地の人達といかに交流したかについては、「現地の言葉で『こんにちは』『ありがとう』が話せ、理解できれば、うまくいきました」と語る。
吉田さんは来月の帰国を前に、台湾徒歩旅行を計画している。総距離500キロ。帰宅後にいちばん先にしたいことは犬の散歩、また次の冒険にむけお金を募ることだ。「次の目標は南米最南端から南極に渡りたい。最終的には、地球上の全大陸を歩きたい」(編集HT)
「人民網日本語版」2013年7月11日