アップル「iWatch」中国での商標登録は困難?
米アップル社は今、日本、メキシコ、台湾地区など世界各地で多機能腕時計「iWatch」(アイウォッチ)の商標権の登録申請を出願中だ。大陸部で他社が登録した「iWatch」の商標登録は存続期間が終了して無効になっているが、よく似た「iWatching」の商標登録は今なお有効だ。つまり、iWatchの中国進出は難しいということだ。アップル中国法人に取材したが、コメントはもらえなかった。「新京報」が伝えた。
▽iWatchの中国入りには困難
商標サイト・中国商標網で3日に確認されたところによると、「iWatch」はすでに中国で商標登録されている。検索してみると、これまでに企業9社が相次いで登録しており、うち3社は「腕時計」および「コンピューター周辺機器」の分類で出願している。アップルのiWatchの分類とかちあうが、同サイトによれば3社の商標登録はすでに無効だという。
上海正策弁護士事務所の郭国中弁護士は、「現在、この3社の『iWatch』の商標登録は無効なので、『iWatch』の商標登録は空白期間にあり、どんな企業でもどんな人でも手続きを踏めば出願することができる。アップルももちろん可能だ」と話す。
だが同サイトによると、よく似た「iWatching」の商標がある。これは台湾地区のある企業がコンピューター周辺機器の分類で出願し、登録したもので、存続期間内にある。郭弁護士は、「iWatch」と「iWatching」はよく似ており、アップルがコンピューター周辺機器として「iWatch」を出願すれば、面倒なことが起きると予想する。
同じ日にアップル中国法人に電話取材を試み、商標登録出願について話を聞こうとしたが、アップル側からは「この件についてはコメントしない」との返事しかもらえなかった。