「三高」は過去の産物、「三平」で構わない日本女性
最近公開された中国国産映画「小時代」が、ネット上で熱い話題となり、論争にまでなっている。映画「小時代」は若手人気作家・郭敬明氏の同名小説が原作、数人の年頃の女性の恋愛生活とキャリア願望が描かれている。中国人の論争ばかりか、日本人も「小時代」の目を見張るばかりのきらびやかさに呆れかえっている。中央人民ラジオ局サイト「中国広播網」が伝えた。
国内ではあるネットユーザーがシーンについてこう書き込んだ。「女の子は全員ロングドレスを着て駆け寄る。いつカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩いてもOK、といわんばかり。賃貸マンションはどれも超大きくて、暖炉まである。高貴なのか豪華なのか、とにかく見ていてリッチな感じ」
では日本の映画・ドラマにきらびやかさはよく見られるのか?「全球華語広播網(世界中国語ラジオ網)」の中央人民ラジオ局生放送ニュース番組で、日本在住リポーター・唐辛子さんは、日本ではお金の匂いに満ちた作品はとても少なく、スター達は富をひけらかすのではなく、貧乏臭さをアピールしている、と紹介した。
「きらびやか極まりない作品を見たことはない。そんな印象はない。現在の日本の芸能人、果てはスターまでもが番組内で、貧乏臭さをアピールしている。どういうふうに貧乏とか、どれほど貧乏とか、高校時代の古い服を今でも着ていて、廃棄物の山の中から使える電器製品をよく持ち帰ってくるとか、話している」
多くの日本の若者、とりわけ年頃の女の子は、お金を湯水のように使うぜいたくではなく、心穏やかな平穏な人生を求めている、と唐辛子さん。
「いまの一部の日本の女の子、とりわけ高校生や大学生は、特にお金持ちではない学生にもブランドを欲しがり、ぜいたくな暮らしに憧れている子もいます。しかし日本社会全体がすでにこのきらびやかな心情から抜け出し、非常に落ち着いています。過去の日本の若者、女性が結婚するなら、『三高(高学歴・高収入・高身長)』を追い求めていました。さながらいまの私たちが語る『高富帥(高身長・高収入・ハンサム)』と同じです。でもいまの日本の年頃の女の子は結婚にこれを求めない。『三平』、つまり平均的収入、平凡なルックス、安心を感じさせてくれる人を求めています。『三平』さんでいい。ハードルはそんなに高くない。とりわけリッチでなくても、安心できればいい。この心情の変化はとても現実的で、成熟した結果」と唐辛子さんはみている。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年7月22日