日本の歴史教科書問題は中日関係における昔からの問題だ。近年、この是非に関わる問題における日本側の一度ならぬ事実を顧みぬ発言や教科書改竄の企てが、中国国民の感情を繰り返し傷つけている。新華網が伝えた。
1980年代の歴史教科書と比較すると、今日日本で使用されている教科書は、日本の戦争犯罪行為に関する記述が明らかに薄くなっている。日本の侵略の歴史を薄めるこうした歴史教科書のために、日本の次の世代には真実が伝えられていない。
中国中央テレビ(CCTV)が14日放送した、「中日近代史」に関する日本の中学生へのインタビュー映像に、中国の民衆は非常に驚いた。中国の中学生と同じような年齢の日本の中学生数人が映っていたが、「中日戦争で多くの中国人が死んだことを知っていますか?」「南京大虐殺を知っていますか?」といった質問に対する回答がなんと「知りません」「うーん……忘れました」だったのだ。このような幼稚な回答を聞き、さらに日本の子どもたちの罪のないまなざしを見ると、われわれは歴史に対する無知を彼らのせいにする理由を見いだせないのである。
「街中で出会った日本の生徒たちが中日戦争を知らないと言うのは、普通のことだ」。新華社世界問題研究センターの張煥利研究員は「現在の日本の生徒たちは全く歴史を知らない。教科書だけを読んだ場合、日本がアジア諸国を侵略した歴史は全く見えてこない。少数の生徒は他の資料から少し理解するが、教室や教科書からは真実を理解できない」と語った。
中学生だけでなく、大学生でさえもあの時代の歴史を知らない人が多くいる。教科書は早くに改訂されたからだ。早稲田大学に3年間留学した経験を持つ呉さんは「日本のメディアでは、中日戦争の歴史に関していかなる情報や説明もほとんど目にすることがなかった。日本の学友も誰もあの時代の歴史に言及しなかった」と当時を振り返った。
「1988年に日本は歴史教科書改訂で侵略を『進入』に改めた。曖昧な表現にしたのは、侵略行為を隠蔽するためだ。その後ほぼ毎年春に歴史教科書は改訂されている」と張氏は説明した。
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