中日両国の遠距離通勤を比較 日本では会社が交通費負担
中国メディアが見る日本 北京市統計局は先週、同市の第1-第3四半期の経済データを発表した。上昇の一途をたどる不動産価格について、政府側は、北京の不動産購入の8割は硬直的需要によるものであり、需要と供給の不均衡が不動産価格を押し上げているとの見方を示している。ラジオ中国之声「全球華語広播網」の報道を引用し、中国広播網が伝えた。
▽中関村のサラリーマン:会社は市内、自宅は市外
マイホームを持ちたいという切実な願いにより、北京の常住人口の生活圏が広がり続けている。北京六環路の不動産価格も1平方メートルあたり2万元(約32万円)以上に達したと噂されているが、現に多くの人が「会社は市内、自宅は市外」という生活をすでに送っている。
北京・中関村で働く張希元さんは、このほど病気の母親を呼び寄せ、共に暮らすことになった。ルームメートとシェアしている賃貸の部屋に母親は暮らせないと考えた張さんは、家を買うことを決心。物件をあちこち探し求めたが、四環路、五環路内の物件はどれも高すぎて手が出せず、迷った挙句、とうとう河北省香河の200万元(約3100万円)の一戸建てを購入することにした。しかし、家から会社まで車で1時間半かかる上に、ガソリン代などで毎月通勤コストが2700元もかかる。車以外の便利な交通手段もないという。
張さんのように、2つの都市を往復する生活を送る人は大都市では少なくない。国際化した大都市の多くでは、出勤にかかる時間が平均1時間半に達し、電車などの公共交通機関を使う場合が多いという。日本の遠距離通勤族も辛さを味わっている。