中国人晩婚化の三大原因
西湖でさまざまなラブストーリーが誕生することから「愛情の都」と呼ばれる浙江省杭州市はこのほど、「若者の恋愛・結婚観に関する調査報告」を発表した。これによると、若者が考える「理想的な結婚年齢」は、その上の年齢層より高い背景には、「平均寿命」「経済的基盤」「離婚率」などの要因があることが判明した。北京晨報が伝えた。
中国共産主義青年団杭州市委員会が実施した今回の調査には約2800人の独身男女が参与した。調査の結果、若い人の理想的な結婚年齢は、「25歳から30歳」と「30歳から35歳」という2つに集中した。親は一様に、子供が25歳から30歳の間に結婚することを望んでいるのに対し、「自分の理想的な結婚年齢は30歳以降」と答えた独身者がかなりいた。しかも、その割合は男性より女性の方がやや高かった。
「結婚したい年齢になっても、適当な相手に出会えない場合、妥協して結婚しますか?」との質問に対し、「ぜったい妥協しない」と答えた人は40%、「妥協するかもしれない」が38%、「多分妥協する」とした人は6%だった。
今の独り身でいる主な理由について、「普段の交際範囲が狭く、候補者の選択の余地があまりにも少ない」と答えた人は45%に達した。
調査の結果、「晩婚でも構わない」と思っている若者がかなり多い事実が判明した。特に、女性にその傾向が高い。この主な原因として、▽現代人の平均寿命が伸びたことで、晩婚化が普遍的になった▽現代では、新婚家庭の経済的基盤に対する条件がかなり厳しくなっており、それが若者の晩婚化を招いている▽離婚率の上昇に伴い、独身男女は結婚に対して尻込みする傾向にあり、結婚に踏み切ることに非常に慎重になっている---ことが挙げられる。
また、とりわけ女性は、家庭経済の安定性に対して厳しい条件を求めていることも明らかになった。たとえば、結婚相手の職業については、公務員やホワイトカラーを望む女性の割合は、男性より高かった。また、結婚相手に求める条件として、経済的条件を重視する人は、男性より女性の方がはるかに多かった。「裸婚(結婚に必要な条件と言われる家・車・指輪・現金がない状態で結婚すること)」については、大部分の女性が「反対」の態度を示し、結婚相手に対してある程度の経済的基盤を望んでいた。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月13日