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新郎に名前を呼び間違えられた新婦 ドレス姿で離婚訴訟

 結婚式で「夫婦の誓い」を述べる時、新郎の趙氏は興奮と緊張のあまり、新婦・周さんの名前を間違え、初恋の女性の名前を呼んでしまった。怒った周さんは、即刻結婚式場を後にし、ウェディングドレス姿のまま密雲法院(裁判所)に直行し、離婚を訴えた。裁判官や親戚・友人に説得され、周さんは最終的に離婚訴訟を撤回した。北京晨報が伝えた。

 「絶対に離婚する!彼の心には私なんかいない」??6月27日昼ごろ、身内に取り囲まれたウェディングドレス姿の女性が、さめざめと泣きながら、密雲裁判所巨各庄法廷の中に入った。「本当に申し訳ない。極度の緊張から、思わず名前を呼び間違えてしまった…」と、傍らの新郎は、ただひたすら新婦に謝り続けた。新婦が離婚を訴えに来たことを知った裁判官は、すぐに「昼間の法廷」を開くことにした。

 新婚カップルの周さんと趙氏は、大学の同級生だった。2人は卒業後、家族や親友たちの祝福を受け、ゴールインすることになった。6月27日午前11時、新郎新婦は某ホテルで結婚式を挙げた。事故は、式がクライマックスである「夫婦の誓い」まで進んだ時に起きた。その時、美しいウェディング姿の周さんを眼にして緊張極まった趙氏の口から出た言葉はなんと、「李Xさん、私と結婚して下さい」だった。その直後、式場の雰囲気は一瞬にして氷点下まで急降下した。周さんは、李Xさんが趙さんの初恋の相手で、李さんが海外に移住したため2人は別れたという経緯を知っていた。趙氏が初恋の相手の名前を口にしたことで、緊張の糸が切れると同時に激しい怒りがこみ上げた周さんは、間髪入れず趙氏の頬をひっぱたき、泣きながら法廷に駆け込み、離婚を請求した。

 「まだ彼女のことが忘れられないくせに、なぜ私と結婚しようとしたの?裁判官、今すぐに私たちを離婚させて下さい!」 興奮冷めやらぬ周さんは、婚約指輪を放り投げた。趙氏は顔一面に玉のような大汗をかきながら、指輪のことなど構っていられない様子で、「僕が緊張しすぎたからだ。全て僕が悪い。どうか許してほしい」と周さんに謝り続けた。

 この案件を担当した侯裁判官は、状況を確認した後、2人のお互いへの愛情が無くなった訳ではないと判断、それぞれの親戚・友人の協力を得つつ、人情や道理などさまざまな面から説得し、周さんの気持ちを変えようと試みた。30分あまりが経過し、ようやく落ち着いた周さんは、自分の結婚式を台無しにしたことを後悔し、母親とお姑さんと抱き合って、さめざめと泣いた。最終的に、新妻は離婚の訴えを撤回した。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年7月8日

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