ヤフー 中国市場から撤退? サービス次々うち切り
ヤフーは先週、12のサービスを停止することを明らかにした。これには老舗ともいえる検索エンジンも含まれ、早ければまもなくサービスの提供を停止するとしている。ヤフーは昨年末にも韓国サイトを閉鎖しており、中国での電子メールサービスもまもなく終了する予定だ。「広州日報」が伝えた。
こうした動きからわかることは、ヤフーが「革命の大なた」を振るい始めたということだ。これで低迷から抜け出せないインターネットの老舗大手が救われるかどうか、マリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)が主導するヤフーのモデル転換が成果を挙げるかどうかは疑問だ。
ヤフーがこのほど停止を明らかにした12のサービスには、全文検索サービスの「AltaVista」やアラートサービスの「ヤフー!RSSアラート」が含まれる。すでに停止したサービスには、ブラウザの「ヤフーアクシス」、スポーツ関連アプリ開発の「シチズンスポーツ、」Webアプリケーション開発技術の「ブラウザプラス」がある。ヤフーのジェイ・ロシター執行副総裁(副CEO)によると、今後も利用者に日々必要とされる優れたサービスの開発に力を注いでいくという。
メイヤー氏がCEOに就任してから、ヤフーは7つの企業を買収した。だが前に買収した6社はすでに閉鎖している。つい先日もヤフーはタスク管理アプリを手がけるアストリッドを買収したことを明らかにしたが、業界にはヤフーはアストリッドを売却する時期に来ているとの見方が出ている。
数年前、ヤフーは57億ドルを投じてインターネット放送のブロードキャスト・ドット・コムを買収し、35億7千万ドルを投じてホームページサービスのジオシティーズを買収したが、両社ともすでに閉鎖されている。
今年に入り、ヤフーは11億ドルでメディアミックスブログサービスのタンブラーを買収した。広告販売業務での劣勢を跳ね返そうとの意図だったが、業界ではタンブラーは売却される運命だとの見方が広がっている。この老舗企業は管理と社風の堕落ぶりが激しいからだ。