不安でびくびくする日本政府
■ねたましくて切なく、冷遇されることを恐れる
韓国の朴槿恵大統領が6月27日から30日まで国賓として中国を訪問した。韓国大統領が初めて慣例を破り、就任後日本より先に中国を訪問することを選択した。「冷たい王女」の今回の日程は、日本で極めて大きな関心を呼んだ。日本メディアはほとんどが、中韓関係の緊密化は日本の孤立を意味すると憂えた。読売新聞は「日本外し、韓中蜜月」との見出しで、会談の意義を分析した。日本経済新聞の記事は日本の強い危機感の率直な表明だ。「気がかりなのは、中韓接近が日本に与える影響だ。日本と中国、韓国との関係は歴史認識や領土問題をめぐる対立で大きく冷え込んでいる。日本がこれ以上手をこまぬいていれば、中韓の相互接近が日本外し、さらには中韓の『反日共闘』へとつながる恐れがある」。
安倍政権が外交で気まずい状態に直面するのは、これが初めてではない。米国は最近いつも「弟分」の日本に挫折感を味わわせている。オバマ米大統領は5月、韓国の朴大統領を盛大にもてなし、6月初めにも習近平国家主席と「ノーネクタイ」の農園会談を行なった。これは安倍首相の境遇と強烈なコントラストをなす。安倍首相は1月にオバマ大統領に訪米を断られ、最終的に2月に訪米したもののまたも冷遇され、6月のG8サミットでもオバマ大統領との二国間会談を勝ち取ることができなかった。
シンガポール紙・聯合早報が指摘したように、日本の歴代内閣は米国の要求にできる限り応じてきた。実際、対米依存に挑戦しようとした日本の首相はいずれも失敗に終わった。こうした対等でない関係のために、自ずと日本は米国との付き合いにおいて常にびくびくしている。
記事は「安倍首相は就任以来、日米関係の強化を基礎に東南アジア、中東、欧州各国との関係を積極的に推し進めてきた。だが、参院選後は隣国との関係をいかに修復するかが政策課題となる」と指摘した。