国連が「分担金をちゃんと払って!」とミニブログで呼びかけ
厳格なイメージの国際連合が1日、新浪微博(ミニブログ)の公式アカウントで「2013年も半分が過ぎ、決算しなければならないので、まだ分担金を納付していない国は、急いで納付してください!」と投稿し、話題になっている。広州日報が報じた。
同投稿によると、6月19日の時点で、加盟国193カ国のうち、常任理事国の中国、英国、フランス、ロシアや多額の分担金を負担している日本やドイツ、イタリアなど、102カ国が納付を済ませている。
同投稿は、同日夜8時の時点で、5000回近く転送されるなど、インターネット上で話題になった。
ネットユーザーらは、納付済みの102カ国に米国が含まれていないことを発見。ミニブログには意味深にも、韓国の潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長と米国のオバマ大統領が握手している画像もアップされており、ネットユーザーらは、国際連合が同投稿を通して、「オバマ大統領、早く分担金を納付してください」と呼びかけていると予想している。
その後、国際連合は2時間後に「米国人は分担金の滞納をどう見ているか」と題する文章を発表した。米国の滞納を指摘し、「最新の調査では、米国国民の3分の2が、政府は決められた期日に分担金を全額納付しなければならないと考えている」とした。
国際連合の予算の主な財源となっている加盟国193各国からの分担金。国際連合は昨年12月、2013-15年の国連予算の各国分担率を定める決議案を採択した。負担率が最も高いのはこれまでと同じく米国で22%。米国は平和維持活動費用の25%も負担している。ただ、米国は、滞納することが多く、滞納したままになっている分担金や平和維持活動費用も多額になっている。そして、滞納額があまりに大きいため、国際連合の運営にも大きな影響を及ぼしている。国際連合の関係者は以前、「米国などの国が、分担金を滞納しているため、国際連合が深刻な財政危機に直面しており、平和維持活動費用の経費を借りて、スタッフの給与を賄わなければならないほどになっている」と指摘したことがある。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月3日