深セン　2億元のダイヤを拾った女性、落とし主に返す

ダイヤモンドが入っていたバッグ

　香港ジュエリー＆ジェムフェアの最終日6月23日、中国深センから来ていた傅珠麗さんは、会場近くの喫茶店で2億元（約32億円）相当のダイヤモンド3キロが入ったバッグを拾い、落とし主が現れるまでその場で2時間待ったという。 人民日報が報じた。

　宝石好きの傅さんは、日頃さまざまな高級宝石展などに行っている。そんな傅さんは同日、同フェアの会場である香港コンベンション＆エキシビション・センターを訪れ、午後5時に、疲れたため近くの喫茶店で休んでいたところ、黒いバッグを拾ったという。「一目で、普通のバッグではないと分かった。開けてみると、約3キロの質の高いダイヤモンドの原石が入っていた。低く見積もっても2億元（約32億円）の価値はあった」。

　傅さんは、「ダイヤモンドを見て、呆然とした。宝石展に日頃よく行き、プロの友人も少なくない。でも、あれほど多くの質の高いダイヤモンドを見たのは初めて」と語り、落とし主が現れるのを2時間待ったという。

　「夜7時になると、外国人が走って来た。彼のシャツは汗でびっしょりになっていた。私の前に置いてあったバッグを見て、いろんなことを言いながら、何度もお辞儀をしていた」と傅さん。「その時、私も肩の荷が下りたようにほっとした」。（編集KN）

　「人民網日本語版」2013年7月3日