甘粛省地震、壊滅した村で見た人の優しさ
22日午前7時45分(日本時間同8時45分)に甘粛省定西市の岷県と◆(=さんずいへんに章)県の境界付近でマグニチュード(M)6.6の地震が発生したのを受け、筆者は23日正午、岷県でも被害が大きかった梅川鎮永星村を訪問した。そこで目にしたのは、ほとんどの家屋が残らず倒壊して壊滅状態になり、元々静かな山奥の同村に悲しみが満ち溢れているという、心痛む状況だった。人民網が報じた。
筆者はここで、茶埠鎮岳家湾村に住む◆(=赤におおざと)艾合さん(46)に遭遇した。◆さんは地震発生後、300元(約4800円)分の饅頭(中国式蒸しパン)を買い、バイクで永星村まで3往復して届けたという。1往復約20キロで、1日かかった。さらに、同村の女の子3人が、地震発生時に裸足で避難したのを知り、靴を買ってきて渡したという。
◆さんは農民で、收入が決して多いわけではなく、地震で自分の家屋も被害を受けた。さらに、永星村の村民とは顔見知りと言うわけでもない。それでも、「助け合うのは当然のこと」とさらっと言ってのけるその顔に、偉大さを感じた。 (編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月24日