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自民党が参院選で勝利した内幕

「週刊!深読み『ニッポン』」第47回

「週刊!深読み『ニッポン』」

 昨年末から注目されてきた日本の第23回参議院選挙は「熱気」の中でようやく結果が出た。「熱気」というのは選挙への注目度だけでなく、天候のことも指している。今年の日本の梅雨は大部分の地域で例年より早く明ける異例の短さだった。例えば東京は7月初めには盛夏を迎え、7月6日から15日までの1週間余り35度以上の気温が続き、史上最も暑い初夏と称された。(文:趙剛・中国社会科学院日本研究所日本問題専門家)

 今回の参院選では予想通り連立政権を組む自民党と公明党が大勝し、1989年以来日本政界を悩ませ続けてきた「ねじれ国会」が解消されることとなった。現在、衆参両院での各党の議席数は以下の通りだ。


 この表のように、連立政権を組む自民党と公明党が衆参両院で過半数の議席を確保した。このため衆参両院の全ての委員会の委員長を与党が務めることとなる。これは現行憲法以外に、与党の提出する各法案がいずれも衆参両院で何の妨げもなしに同意を得ることを意味する。今回の選挙結果について自民党の安倍総裁は「現行の政策が国民に支持された」と総括した。だが果たして本当にそうなのだろうか?日本の各大手テレビ局の調査から見て、大多数の民衆はアベノミクスで自分たちの生活が改善されたとは感じていない。その反対に、物価が上昇し続けて生活への圧力が増したと感じている。安倍氏の主張する憲法96条改正案については、正式な提出の前からすでに頓挫している。では自民党が前回の衆院選に続き今回の参院選でも大勝したのは一体どんな原因によるものなのだろうか?政権の中心に復帰した自民党は今後3年余りで主にどのような問題に直面するのだろうか?安倍氏の言うように「日本を取り戻す」ことが本当にできるのだろうか?

 こうした問題について、簡単に分析する。
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