食事前に必ず「パシャ!」はナルシストの可能性
毎回、食事をする前に、おいしそうなおかずをカメラに収めるのが好きな人は、精神的な問題を抱えている可能性があるとの投稿が最近、「微博(ウェイボー・ミニブログ)」で話題になっており、ネットユーザーらが、「図星だ」と冷や汗を流している。 武漢晨報が報じた。
中国のあるネットユーザーは最近、「微博」に、「食事の前におかずを撮影は美食強迫症」と題し、「注意!注意!食事の前におかずをカメラに収めるのが好きな人は、精神的な問題を抱えている可能性がある」と投稿。英紙「デイリー・メール」によると、権威ある精神科医師で、女性病院心理科のValerie Taylor主任が、「ネット上で、おかずを自慢するのが好きな人は、精神的問題を抱えている可能性がある」と指摘しているとした。同投稿は21日午後7時の時点で、2万1161回転送され、コメント数は2099件に達した。うち、多くのネットユーザーが「図星だ」とコメントしている。例えば、「この微博を見てからは、もう二度とおかずの画像を投稿しない」、「周りのみんな図星だった」などの声を上げている。
■ネットユーザー4割が「撮影する」
21日、筆者は、食事の時に写真を撮るかに関して、ネットユーザー30人を対象に調査。すると、13人が「撮る」、10人が「ごちそうの時だけ撮る」と答えた。一方、残りの7人は、「撮らない」と答えた。
一方、あるネットユーザーからは、 「自分の食事は毎回必ず撮影する!写真を撮らないと、何か物足りない感じがする」、「周りの友人はみんな食事の前に写真を撮る。美食を共有するのが楽しい」などの声が寄せられた。
同調査では、食事の前に写真を撮ることに対して、楽しんでいる人もいれば、首をひねる人もいることが分かった。うち、ネットユーザーの楊さんは「彼女のことは、普段はとても好きなんだけど、食事の時になると毎回、お箸を握る前に、必ず携帯で写真を撮影しないと気がすまない。典型的な食事の自慢好き。それに、両親と一緒に食事をする時まで、写真を撮る。理解できない」と愚痴をこぼす。そして、他の人の気持ちを考慮し、周りの空気を呼んでほしいと訴えている。
■「毎回必ず」は精神的問題の可能性
湖北省武漢市の栄格心理コンサルティングセンターの黄進軍・首席カウンセラーは、「時々、おしいそうなおかずを撮影して、友人と共有しても、なんの問題もない。ただ『毎回必ず』となると、強迫性障害を患っている可能性がある。食事のたびに写真を撮ることが、癖になっており、それはまさに強迫性障害の症状」と指摘している。
そして、その原因として、▽不安障害を抱えており、おかずを撮影していることで、ストレスを和らげようとしている▽生活においてむなしさを感じ、おかずを撮影して、それを話題にネットユーザーと交流することを、生活のよりどころにしている▽ナルシスト---の3つの可能性があると分析。2番目に属する人に対しては、「人間関係を改善し、交友の幅を広げるように」とアドバイスしている。また、「ナルシスト」に対しては、「自分の気持ちに注目しすぎており、周りの友人の気持ちをないがしろにしている」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月23日