トヨタなど世界三大自動車メーカー 決戦のカギは中国市場
現在のトヨタ、ゼネラルモーターズ(GM)、フォルクスワーゲン(VW)の勢いから考えると、今年下半期には世界初の自動車販売台数1千万台達成に向けて各メーカーがラストスパートをかけるとみられるが、諸々の要因を総合的に考えれば、決戦は来年に持ち越されることが予想される。「国際商報」が伝えた。
今月16日までに、GMとVWが今年上半期の世界販売台数を相次いで報告した、GMは前年同期比4%増加の485万5千台、VWは同5.5%増加の470万台だった。トヨタはまだデータを発表していないが、業界では世界一の座を防衛するとの見方が一般的だ。
これまでと異なり、世界三大自動車メーカーの競争のポイントは、どのメーカーも世界自動車市場初となる年間販売台数1千万台に近づいているということだ。それでは一番初めにスパートをかけるのはどのメーカーだろうか。
海外メディアの分析によると、三大メーカーのうち、1千万台を最初に達成する可能性が高いのはトヨタだという。トヨタの最新の目標によれば、今年の世界販売台数目標は996万台で、これにはトヨタ、日野、ダイハツの各ブランドが含まれる。乗用車のブランドとしては、トヨタ、レクサス、サイオンがあり、うちトヨタブランドだけで販売台数は895万台に達する。ここからいえることは、トヨタは14年に1千万台を突破する可能性が高いということだ。
VWのマルティン・ヴィンターコーン社長がこのほど高らかに宣言したところによると、VWは世界自動車市場で初めて年間販売台数が1千万台を突破したメーカーになる見込みだ。当初の予定では18年の達成予定だったのが、前倒しになる可能性が高いという。
上記2社に比べると、GMは1千万台達成の目標についてあまり触れない。7年連続で売上世界一の座に輝きながら破産して再編された09年の教訓を踏まえ、利益を上げることに最も関心を寄せているのだとみられる。