「スマートペットボトル回収機」300台を年内に設置 北京
「スマートペットボトル回収機」300台を年内に設置 北京 |
飲み終わったペットボトルを回収機に返却すると、1角(0.1元=約1.6円)が返ってくる。機械にペットボトルを投入後、北京公共交通ICカードをカードリーダーにかざすか携帯電話番号を入力すると、その場で返還料金がチャージされる。北京市は、このようなスマートペットボトル回収機約300台を、地下鉄駅、バス停、空港、学校に設置し、有償回収と安全なリサイクルを推進する方針だ。北京青年報が報じた。
この回収機を製造した北京盈創再生資源回収有限公司の技術担当者は、機械の前で回収のデモンストレーションを行った。機械のタッチパネル画面で、「ペットボトル投入」をタッチすると投入口が開き、ペットボトルを投入口のバーコードリーダに置くと、機械がペットボトルの規格を識別し、返還料金が提示される。複数のペットボトルを投入すると、返還料金が追加される。投入が終わったら、交通ICカードか携帯電話かどちらか一方をチャージ先として選ぶことが可能だ。記者が550ml入りミネラル・ウォーターの空ペットボトルを投入し、携帯電話をチャージ先に選び、電話番号を入力したところ、10秒後にチャージ完了のショートメッセージが送られてきた。技術担当者によると、非正規メーカーが製造したペットボトルは、パッケージフィルムが有毒の場合があるので、回収機に投入することは避けるべきという。
タッチパネルの傍に、「寄付」というボタンがあった。担当者は、「ペットボトルを返す際に、返還料金を受け取ることが面倒な場合は、『寄付』ボタンを押して投入するだけで済む」と説明した。
北京盈創再生資源回収有限公司の常涛・総経理は、「回収された使用済ペットボトルは、流水洗浄された後、予洗・選色・本洗・粉砕の各プロセスを経て、無害のペットボトルに生まれ替わる。市内の全廃品回収所から定期的に使用済ペットボトルを回収しても、一日平均300万本のペットボトル分の流水洗浄ラインが余っている状況だ。我々は、スマートペットボトル回収機を社会にさらに普及させ、ペットボトルと一般ゴミとが一緒に捨てられ、汚染が進んだ後にようやく回収されるような事態を極力避けたい」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月15日