日韓両国の「七夕」事情 (2)
○韓国:「飲食を重んじる」お祭り
韓国人文学者・崔南善氏の著書「朝鮮常識」において、「七夕はもともと中国の風習だが、その後韓国に伝来した。高麗第31代王の恭愍(コンミン)王は、モンゴル人の王妃とともに、牽牛星と織女星を祀り、その日に役人たちに俸禄を配った」と記載されている。
韓国の「七夕」で最も特徴的な風習は、織女星を祀り、「自分も織女と同じような器用な手先を持って、手芸や裁縫が上手になりますように」と願うことだ。女性達は七夕の朝、メロンやキュウリなどのフルーツ・野菜をテーブルに置いて頭を下げ、手先が器用になるよう祈願する。韓国の七夕におけるもう一つの重要な風習は「祭祀」で、家庭内での祭祀と集まって行う祭祀との2パターンが行われる。韓国の女性たちは、祭壇に清らかな井戸水を供える。祭祀の対象は、もはや牽牛星と織女星ではなく、親しい身内や友人の平和を願う。七夕に豊作を祈願するお祭りを行う地方もある。
韓国の七夕では、飲食が大変重んじられる。伝統的な七夕の食べ物は、麺、小麦粉で作った煎餅、蒸しケーキなど。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月12日