北京駅 一番「迷子になりやすい」のは切符売り場
暑運(夏休みの帰省・旅行ラッシュに伴う鉄道運行体制)も終わりに近づいた。北京駅では、暑運ピーク期には1日あたりの乗降客数がのべ22万人に達する。北京駅の鉄道公安部門が明らかにしたところによると、人の多い北京駅の中でも、切符売り場のあるホールと駅前広場は最も「迷子になりやすい」 場所であり、荷物検査所は最も「荷物が無くなりやすい」場所となっている。遺失物は北京ダックからコンピュータまで多種多様だ。北京晨報が伝えた。
北京駅内の警察署では27日午後、2人の警官が黒いリュックサックの中身を調べていた。「ある乗客が、別の人の荷物を取り違えて持って帰ってしまったと届け出てきた。今はこの荷物の中から連絡 先を探し、持ち主と連絡を取ろうとしている」--。警官が状況を説明している間に、今度はある大学生が「ショルダーバッグをなくした」とたずねてきた。
遺失物記録を見てみると、7月1日以降、平均して1日5件の遺失届が出されていた。遺失物は財布のほかに、電子製品、身分証明書、化粧品、さらには北京ダックなどのお土産も含まれた。
統計によると、駅で最も迷子になりやすい地点は切符売り場のあるホールと駅前広場で、物をなくしやすい場所は荷物検査所だという。警官は「荷物検査所では、大小様々な荷物を持っている人が多い。検査を終えて急いで立ち去る際に、小さな荷物を忘れていきやすい」と語る。
暑運期間中、北京駅公安部門の事務室は臨時の「迷子預かり所」となっている。警察官は「この1カ月あまり、ほとんど毎日迷子届けを受けている。駅内で家族が見つかるケースもあるが、どうしても見つからない場合、まず派出所に連れて行き、それから連絡を試みる」と語る。迷子はほとんどが老人と子どもだという。
警官は「切符売り場で切符を購入するときには注意散漫になりやすく、人も多いため、子どもを見失いやすい。駅前広場でも、大人が列車の情報を調べている間、周りの店で売られている物に子どもがひきつけられ、迷子になりやすい」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年8月28日