「観光法」施行されて初の長期休暇 個人旅行が主流に
10月1日、中国で「観光法」が正式に施行された。新法が施行されて初の長期休暇だったが、観光市場に変化はあったのだろうか。この法律にある「具体的な買い物場所を指定してはならず、別料金の旅行プランを手配してはならない」などの規定の実施状況は?記者は北京、四川、雲南などの観光地や旅行会社に取材を行った。人民日報が伝えた。
団体旅行は程度の差はあるが値上がり 人気路線は団体旅行が下火に
現地でわかったのは、「観光法」で旅行会社が手配する買い物や別払いプランが禁止されたことで、各地の旅行会社の団体旅行料金に程度の差はあるものの値上がりがあったことだ。
6日の午後、雲南省の名所である石林で、ガイドをしている張艶さんは「昆明、大理、麗江という路線はこれまで最高でも2000元あまりでしたが、現在は4000元前後になっています。当然、観光客は目減りしており、この休暇中はこの団体だけで、これまでこんなに暇だったことはありません」ときっぱり答えた。
北京春秋旅行社の楊洋総経理によれば、人気路線は「観光法」施行後、価格は程度の差はあるが各地で値上がりし、倍になったところもある。同時にこれまで人気がなく比較的買い物や別料金プランが少なかった路線は価格が基本的に変わらなかった。例えば、インド、フィリピン、スリランカなどがこれに該当する。こうした不人気だった路線は価格が安定しコストパフォーマンスの良さから観光客はかなり増えた。