外国人から見た中国都市:北京「最も国際化」上海「最も混雑」
海外人材が見た北京=深刻な大気汚染
北京市民が見た北京=奥行きの深い歴史・文化
「2013年海外人材にとって最も魅力的な中国の十大都市」が6日、発表された。ランクインした十都市は順次、上海、北京、天津、広州、深セン、厦門(アモイ)、南京、蘇州、杭州、青島だった。同時に、「2013年海外人材が最も注目する中国の八大都市」も発表された。「政策環境」の分野では福州と済南、「政務環境」では長春と長沙、「就労環境」では重慶と成都、「生活環境」では大連と哈爾濱(ハルビン)がそれぞれ、海外人材から最大の注目を集めた。現代快報が報じた。
中国国際人材交流・開発研究会と雑誌「国際人材交流」の共同開催による今回の選出活動では、国内で唯一、外国人だけによる投票・選出が行われ、海外人材を誘致する魅力を持つ完全版「中国都市ランキング」となった。選出活動は、2013年7月から8月にかけて、海外人材延べ7万2千人による投票によって進められた。投票は、「政策環境」「政務環境」「就労環境」「生活環境」の4大指標に基づいて実施され、これら4大指標はさらに18のサブ指標に分類された。例えば、「政策環境」には「海外人材関連情報の透明度」、「生活環境」には「海外人材子女の教育環境に対する満足度」といったサブ指標が設けられた。
○上海と北京、大気汚染が足かせとなり競争力ダウン
2010年から2013年までの4回にわたる選出活動において、上海と北京は常にトップと2位を占めてきた。だが、大気汚染や交通渋滞などの環境問題が足かせとなり、これら2大都市の競争力は徐々に弱まっている。
北京と上海に対する2013年評価状況によると、「人間が居住する上での自然環境」というサブ指標は、18項目のサブ指標のなかでも獲得ポイントが最も低く、両都市の「アキレス腱」となっている。2011年と2012年の評価では、北京は、「人間が居住する上での自然環境」ポイントが最も低かったが、それでも上海をやや上回った。しかし、2013年は、北京の「人間が居住する上での自然環境」ポイントは激しく落ち込み、上海より下がっただけではなく、アモイと青島をも下回り、同サブ指標で全国ワースト4位に甘んじる結果となった。
2009年中国政府「友誼賞」を受賞した岩村悟浩氏は、「北京は最も国際化が進んでいる。上海は、道路や交通機関の混雑があまりにも激しいことから、快適度の点で今一つ。外国人に友好的な市民が多いのは南京」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月7日