流動人口調査:平均年齢は28歳、7割以上が都市に定住希望
国家衛生計画出産委員会が10日に発表した「2013年中国流動人口発展報告」によると、中国の流動人口の数は2億3600万人に達し、人口6人に1人が流動人口となった。同委員会流動人口司の王謙・司長によると、流動人口の平均年齢は約28歳で、労働年齢の流動人口のうち半数以上が1980年代生まれだという。新世代の流動人口の中には、都市でお金を稼ぐことだけが目的ではないという人も増えつつあり、都市に定住し、都市での発展を模索し、都市に溶け込みたいと望む人が7割以上に達している。新京報が伝えた。
▽流動モデル:「個人で流動」から「家族単位での流動」へ
・調査の結果、既婚の新世代流動人口のうち、家族と共に転入地で暮らしている人が6割以上に達した。
・80年代生まれの若者が選ぶ流動モデルは、生存型から発展型へ推移しており、都市でお金を稼ぐことだけが目的ではなく、将来的に都市での発展に期待している。
・流動モデルは個人での流動から家族単位での流動へと変化している。
・流動形態は「職場や住所を転々とする生活」から、「都市での安定した生活、安定した仕事」へと移り変わっている。
・80年代生まれの流動人口の6割以上が、現在の仕事を3年以上続けている--。
同報告は、「家族単位での流動により、流動人口は転入地で帰属意識を持ちやすくなり、幸福感の向上にもつながる」と分析したほか、「政府部門が流動人口関連の政策を制定する際には、こうしたすう勢にあわせ、流動人口個人ではなく家族全体のニーズを満たす必要がある」と指摘した。