中国を再び成長の「エンジン」とみなす欧米は身勝手 (2)
長く続く痛みは短期的な痛みよりも痛い。一連の成長ペースを一時的に犠牲にすることは、未来の中国経済の持続的で健全な成長にプラスになり、世界と中国のどちらにとっても長期的なプラス要因になるといえる。
どの国も自国の経済成長の宿題は自分でしっかり取り組まなければならない。たとえば米国は貯蓄を奨励して財政赤字を減らし、投資と貿易をめぐる差別を解消しなくてはならない。欧州諸国は債務危機からできるだけ早く脱却して、ユーロの安定を維持しなくてはならない。日本は政治的に右傾化した政策を改め、アジアの隣国と友好関係を築かなければ、外需の拡大は望めない。新興経済体国家と多くの発展途上国は内需拡大に努力し、国民の消費ニーズを引き上げ、外部の市場に対する依存度を引き下げなければならない。
世界的規模でみると、すべての国が同じように3つの問題に直面する。一つ目は、新しい経済成長源を探すという問題。二つ目は、経済成長と環境保護とのバランスを見いだすという問題。三つ目は、互恵に基づく協力の成長源を見つけるという問題だ。世界経済が「力強く、持続可能で、バランスの取れた成長」を実現するには、各国がより密接に協力し合うことが必要で、一方的に投資を拡大したり保護貿易主義に走ったりしてはならず、他国に(自国の)経済成長の責任を押しつけてもいけない。通貨安競争を一方的に拡大してはならず、他国に通貨切り上げを求めてもいけない。汚染物質排出削減の義務を引き受けなかったり、少ししか引き受けなかったりしてはならず、その一方で発展途上国に過度の義務を押しつけてもいけない。
協力、互恵、相互利益は未来の経済発展の中心的な基調だ。各国は経済が力強い成長の道を回復することを推進するために果敢な行動を取るべきだが、人を損なって自分が利益を得るというような経済政策・措置を取ってはならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月23日