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世界の投資銀行 中国への評価を次々上方修正 (2)

 第二に、中国政府の上層部が経済の振興に強い意欲を示していることも、国際的投資銀行の対中評価の上方修正の原因だ。こうした意欲的政策措置には、李克強総理が明確に示した成長率の下限、小規模企業やミクロ企業に対する免税措置、鉄道発展基金の設立、鉄道投資の加速、環境保護・省エネプロジェクト計画の発表、不動産政策の安定化などがある。

 第三に、政府の姿勢も国際的投資銀行の評価引き上げの重要な原因だ。国家統計局の盛来運報道官がこのほど述べたところによると、中国経済には積極的な変化やより顕著な安定化の兆しがみられ、外部環境もよくなっている。今年は7.5%の経済成長率目標を達成できるという。

 ▽評価修正の原因は利益

 国際投資銀行は今でこそ盛んに中国を評価しているが、2カ月前には経済成長率予測を競うように引き下げていた。急速に風向きが変わったのは、国際投資銀行自身の利益にかかわるからだ。中国睿庫研究院の高連奎副院長の指摘によると、国際投資銀行は主に短期的な考察を行っており、当然のことながら短期的な要因に基づいて判断がなされる。現在、新興市場はどこも資本の国外流出に直面し、萎縮して活力を失っており、こうした情況の中で回復傾向を示す中国の経済データが、世界の投資家を駆り立てたことは想像に難くない。

 だが中国経済の前途に慎重な見方を維持する人もいる。クレディ・スイス銀行中国法人の汪濤エコノミストによると、中国経済が今後回復する力がどれほど強いか、どれほど長く続くかは、国内外の需要がどれくらいあり、今後の政策の方向性がどのようなものになるかによって決まる。同行は中国の回復ぶりは比較的穏やかなものになると予測しているという。

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