2013年9月17日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:32 Sep 17 2013

日本の巨額の政府債務を招いた4つの原因 (3)

 日本の財政と政府債務の増加は極めて固定性が強い。これには互いに関連する2つの動力がある。1つは「鉄のトライアングル」政策決定メカニズム、もう1つは社会的圧力だ。「鉄のトライアングル」とは政治家、官僚、産業界で構成される相互依存、相互利用の利益チェーンで、予算を含む各種政策決定を左右している。「鉄のトライアングル」政策決定メカニズムの下、財政拡大政策は容易に了承される。そうすればみな良い「生活」ができるからだ。「鉄のトライアングル」メカニズムは日本の財政が拡大しやすく、縮小が難しく、政府債務が膨れ上がり続ける重要な根本的原因だ。

 歳出拡大の社会的圧力は、政府に対する「準公共サービス」増加要求に由来する。医療、介護、年金、住宅政策など「準公共サービス」は外交、国防、国会、司法といった「純公共サービス」と異なり、意味が幅広く、外延が曖昧で、サービスを受益(または消費)するのは特定の企業、家庭、または個人だ。経済的観点のみから見ると、こうしたサービスを市場を通じて提供することに根本的な障害はない。だが日本政府は相当大きな程度において、これらを公共サービスと位置づけている。

 「準公共サービス」の基本的特徴の1つは受益と負担の非対称性だ。したがって「準公共サービス」には非常に大きな潜在的ニーズがある。これによって財政規模拡大への強い社会的圧力が形成される。だが現行の税制で調達できる財政資金では公共サービス拡大へのニーズについていけないため、国債を発行して資金不足を解決するほかないのだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年9月17日

[1] [2] [3]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古