日本造船5社、ブラジル造船大手に資本出資 (2)
日本国内の造船メーカーの統合も進められている。三菱重工はこのほど今治造船との提携を決定し、市場からも川崎重工と三井造船の合併に関する情報が伝わった。また日本メディアの情報によると、日本造船メーカーはブラジル造船メーカーのエコビックスに目をつけた。
三菱重工と今治造船以外の3社は、名村造船所、大島造船所、三菱商事となっている。日本経済新聞によると、5社は特定目的会社を設立する可能性があり、エコビックスの30%の株式取得計画をすでに完了している。情報によると三菱重工が50%を出資し、残りの50%は4社が平等に負担する見通しだ。
日本メディアの伝えた詳細情報によると、上述した出資計画は2013年度内に完了を予定している。そのうち名村造船所と大島造船所はばら積み貨物船などの豊富な経験を持ち、エコビックスに技術支援を提供することになる。また溶接などの日本の生産技術を伝承するため、日本造船大手はブラジル現地に多くの技術者を派遣する。
エコビックスへの出資により、日本造船メーカーが新たな収益獲得の道を歩むと分析されている。資料によると、エコビックスはブラジル石油公社(ペトロブラス)と密接な関係を持っている。ブラジル石油公社は10月22日、トタル、ロイヤル・ダッチ・シェル、中国石油天然気集団公司、中国海洋石油総公司と、1日当たり120万バレルの生産能力を持つブラジル深海のリブラ油田を、35年間に渡り共同開発すると発表したばかりだ。