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高音質ウォークマンはソニーの救世主になれない (2)

  高音質ウォークマンの設備で聞く音楽と流行するMP3で聞く音楽とで音質を比べると、優劣ははっきりしており、ソニーの技術には疑問の余地がない。だがこれで利用者をより多く引きつけられるわけではない。いわゆる高音質オーディオとは、サンプリング周波数が96kHz以上、ビット率が24bit以上の音響ソースを指す。この規格はソニーやフィリップス社が制定したCDの音声規格をはるかに上回るが、デジタル時代に最初に流行した音声規格はMP3だ。MP3の規格はサンプリング周波数もビット率もCDを下回るが、ほとんどの利用者のニーズは満たしている。よって音質の優劣は高音質ウォークマンの成功の主要因にはならないとみられる。実際のところ、ソニーのウォークマンは音質でこれまでずっとiPodを上回っていたが、このような技術的優位があってもソニーはiPodから利用者を奪い返すことができなかった。

 昨年就任したソニーの平井一夫社長は文系出身者だ。前任者の方針を改め、ソニーがもつ研究開発力や生産技術を再び重視する方針に転じた。ワンソニーのかけ声で技術を集約して新たな製品を研究開発した。ソニーのこうした戦略は多くの日本企業の経営思想を代表するものだ。間違いなく日本企業はいまなお世界トップレベルの技術をもっており、これは日本企業の貴重な財産だ。だがこうした要素をあれこれと強調すれば、かえってこれに縛られることになる。利用者の潜在的な需要を探り当てられなければ、生産技術がどんなに優れていても、市場で成功を収めることはできない。よって、高音質ハイレゾウォークマンがiPodに逆転する可能性はないと断言できる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年11月11日

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