電子レンジでの加熱がガンのリスク?
電子レンジは便利でスピーディーなため、広く利用されている。しかし、このほど「すぐ電子レンジの使用をやめてください」というミニブログの書き込みが波紋を呼んでいる。同ブログでは「電子レンジで加熱した食物はガンを発生させる」、「食物の栄養価が流失する」、「電子レンジの放射は脳を損ねる」など、様々な電子レンジの「弊害」を並べている。
同書き込み内にある「ドイツでは電子レンジを使う家庭が少ない」という指摘に対して、中国栄養連盟の王旭峰副秘書長は「電子レンジがガンを引き起こすかどうかに直接の因果関係はない」としている。
同ブログで挙げている「患者が電子レンジで加熱された血液を輸血した後に死亡した」という例にも、読者からの疑問の声が寄せられている。人民日報の記者の調べによると、米国の裁判所では死者の死因を、電子レンジで加熱後の血液に毒性が生じたのではなく、過熱時間を適切に管理しなかったために溶血現象が発生したためだとしている。加熱時に熱が不均等で、一部を過熱しすぎて溶血が起こることから、現在医学界では一般の電子レンジを使って冷凍した血漿を解凍することは禁じている。(編集YH)
「人民網日本語版」2012年12月10日