千年に一度の宇宙授業 成功させるために何を準備すべきか? (2)
次に、教材の準備だ。宇宙授業は地球から数百キロ離れた宇宙空間で行われる。星の輝きと共に知識が伝えられ、宇宙の特色を帯びる。地球の環境とは全く異なるこの特色は、授業で重点的に示される内容になるだろう。しかし宇宙授業は米国で1度しか行われておらず、中国にとっても初の実施となる。そのため完璧な教材を期待するべきではないが、その内容については少しだけ明らかにされている。報道では「一滴の水」という神秘的な表現がされた。王氏は授業の準備をする際に、この教科書のない教材を学生の興味と結びつけ、十分に予習することができただろうか。十分な準備により、肝を据えて授業を行えるだろうか。
それから、教え方だ。教師一人の力は限られているため、今回の宇宙授業では、豪華な解説陣による補助的な「解説」が付け加えられる。また学生の代表者が積極的に参加することで、授業が活き活きとしたものになるだろう。しかし、この授業が「公開授業」であり、また交流に参加する学生が早くから内定していることから、今回の授業は一種のショーになる恐れがある。専門家らは流暢かつ的確な解説をするかもしれないが、学生たちは「詰め込み式」の教育方法ではなく、実際のデモンストレーションや原理説明を通じて、真の意味で理解を深めることができるだろうか?
宇宙の授業は千年に一度のチャンスであり、我々にとっては一生に一度のチャンスでもある。それならば次に行われる授業をより良くするため、今回の初授業で「あら探し」をし、過分の要求をすることは、今回の授業の果たすべき責任であるはずだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月19日