千年に一度の宇宙授業 成功させるために何を準備すべきか?
中国有人宇宙飛行プロジェクトのウェブサイトでは、数千人のネットユーザーが有人宇宙船「神舟10号」の宇宙飛行士に対し、さまざまな質問を投げかけている。そのうちの一部は、女性宇宙飛行士の王亜平氏がまもなく実施する「宇宙授業」の中で、回答を得られるかもしれない。報道によると、今回の宇宙授業では、宇宙飛行士の楊振寧氏、孫家棟氏といった地上の専門家による補助的な解説が加えられるという。また全国の中高6校の学生が代表者として、ユニークなアイデアを持ち交流に参加する。人民網が伝えた。
授業を成功させるためには、その下準備が必要だ。しかし宇宙からの授業はハードルが高く、受講生も幅広いため、特別な授業になることが予想される。それでは宇宙授業の前に、どのような下準備するべきだろうか。
まずは、学生側の需要を理解する必要がある。今回の授業は「青少年」を対象としているのだから、教師側は宇宙を仰ぎ見る子供たちが何を考えているか、何に興味を持っているかについて理解し、熟知するべきだ。しかし実際はどうだろう。神舟10号が打ち上げられ、宇宙授業の情報が伝えられると、中国有人宇宙プロジェクトのウェブサイトでは数千人のネットユーザーが多くの質問を提出しているが、そのうち青少年はどれほど含まれているだろうか。これらの質問のうち、実際に宇宙飛行士に伝えられ、授業の材料となるものはどれほどあるだろうか。授業の前に、まずは議論を先に進めるべきだ。宇宙授業は非常に得難いものであり、「学生の需要の理解」も大規模かつ綿密に行われるべきだ。平時は交流を促進していないにも関わらず、実施段階になり焦って準備をするのでは、授業でどれほどの成果があげられるか疑問だ。