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米EV大手が中国進出 四つのハードルとは?

 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズがこのほど北京に進出し、業界の注目を引きつけた。テスラは中国市場で成功を収めることができるだろうか。新華網が伝えた。

 中国と米国の専門家は本誌の取材に応じた際に、テスラは中国でさまざまな課題に直面すると指摘した。テスラの広報担当者は「当社はまだ準備を整えていない」と語った。

 テスラは近頃好調な業績を記録している。テスラの昨年の株価上昇率は400%以上に達し、時価総額が200億ドルに達した。テスラのEV「モデルS」は米国で最も売れ行きが好調な高級車のランキングに入選し、米国で最も安全な自動車と評価された。メディアはテスラを自動車業界のアップルと例え、同社が自動車産業の方向を示していると伝えた。テスラは敷地面積800平方メートルの北京販売店を、今年末までオープンさせる予定だ。

 しかしテスラは中国での発展について慎重な姿勢を示している。同社の広報部の土井敦子氏は、「現在はメディアの取材に応じる適切な時期ではなく、まだ準備が整っていない」と表明した。

 業界内の専門家も、テスラは中国でさまざまな課題に直面すると予想している。米カリフォルニア大学でビジネス・マネジメントを教えるクリストファー教授は、「テスラの『特斯拉』という中国語の商標はすでに登録されている。ブランド問題は、テスラの中国進出の一つ目のハードルだ」と指摘した。

 二つ目のハードルは、充電・メンテナンスなどEV向けのサービスが中国で整っていないことだ。テスラは米国の各都市の公共の場に充電スタンドを構えているが、その数は不十分であり、米国で販売している新エネルギー車はハイブリッド車(HV)が主力となっている。中国の関連設備は、米国との間に大きな開きがある。

 三つ目のハードルは、EVの中国発展の全体的な環境が、米国と異なることだ。米国では補助が多く、消費者はEVを購入した場合、連邦政府から7500ドルの減税を適用される。一部の州では、現金直接支給の補助制度もある。

 四つ目のハードルは、多くの中国地場メーカーもEVの開発に取り組んでおり、激しい競争に直面することだ。

 さまざまな困難に直面しているが、業界内では、テスラの中国進出はウィンウィンの行動とされている。テスラは世界におけるブランド認知度を高め、工場の生産能力をより十分に活用できる。中国はEV業界の競争を刺激し、業界の発展を促すことができる。また人々のEVの理解を促進し、環境保護への重視を強めることも可能だ。

 テスラが挑戦に満ちた環境の中、ハードルを一つ一つ飛び越え、中国で無事成功を収められるかについては、時の経過を見守るしかない。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年9月10日

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