中国人科学者 肝不全治療の新手段を開発
内科治療を受けながらも病状が好転しなかった3人の肝不全患者がこのほど、解放軍第302医院肝不全診療・研究センターで「末梢血幹細胞移植による総合的な人工肝治療」を受けたところ、症状に明らかな改善が見られた。同技術は、血漿交換による総合的な幹細胞採集治療の世界的な先例となり、肝不全治療の新たな手段となった。科技日報が伝えた。
肝臓は人体の「解毒工場」と呼ばれるが、ウイルス・アルコール・薬物などにより深刻な損傷を受けた場合、肝細胞が破壊され、肝機能が低下する。この症状は急速に悪化することから、肝疾病の重要な死因となっている。データによると、世界で毎年約150万人がさまざまな原因による肝不全で死亡している。肝不全の治療・予防に関する研究も、世界的な医学の難題となっている。
解放軍総後衛生部の認可を経て、同センターの研究チームは辛紹傑教授および画像化センター長の馬威氏に率いられ、「末梢血幹細胞移植による総合的な人工肝治療」の研究に取り組んだ。2年余りの研究を経て、治療技術が日増しに成熟化し、治療効果が高まった。同技術は臨床応用の結果、肝不全患者の症状悪化の時間を遅らせ、生存率を効果的に引き上げた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月6日