国家臨床医学研究センターが設立　臨床研究を強化

　中国科学技術部（科学技術省）、中国衛生計画生育委員会、中国人民解放軍総後勤部衛生部は29日に北京で、第1期となる13軒の国家臨床医学研究センターの設立を発表した。これらの研究センターには、悪性腫瘍、心血管疾患、神経系疾患、呼吸器系疾患、慢性腎臓病、代謝性疾患の6つの分野が含まれる。中国科技網が伝えた。

　各臨床医学研究センターの内訳は以下の通り。

　▽国家悪性腫瘍臨床医学研究センター：中国医学科学院腫瘍医院と天津医科大学付属腫瘍医院。

　▽国家心血管疾患臨床医学研究センター：中国医学科学院阜外心血管病医院と首都医科大学付属北京安貞医院。

　▽国家神経系疾患臨床医学研究センター：首都医科大学付属北京天壇医院。

　▽国家呼吸器系疾患臨床医学研究センター：広州医科大学第一付属医院、衛生部北京医院、首都医科大学付属北京児童医院。

　▽国家慢性腎臓病臨床医学研究センター：中国人民解放軍南京軍区南京総医院、中国人民解放軍総医院、南方医科大学南方医院。

　▽国家代謝性疾患臨床医学研究センター：中南大学湘雅二医院と上海交通大学医学院付属瑞金医院。

　中国科学技術部の王偉中副部長は、「中国医療科学技術の全体的な投資額が不足しており、特に臨床研究が脆弱という問題を効果的に解決するため、中国科学技術部などの8部門は『医療科学技術発展第12次五カ年計画』を共同制定し、『臨床・展開医療研究センターの建設』、『学科と地域を跨ぐ専門的な臨床共同研究ネットワーク体系の構築』を重要任務とした。これは臨床研究の構造の模索、より効果的な臨床転化プラットフォームの構築、中国の国情に合った医学技術研究普及プラットフォームの構築を目的とするものだ。国家臨床医学研究センターの設立は、中国国家医学科学技術イノベーション体系を系統的に構築する重大な措置であり、バイオ医薬科学技術条件能力の建設の重要な内容であり、また臨床医学研究資源と研究力を統合・集約するための重要な支柱だ。国家臨床医学研究センターの発展は、中国の臨床医学およびトランスレーショナル医療の高度発展、医療現場の診断サービス能力など着実な向上などを促す」と説明した。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年8月30日