LED照明でネット接続、速度が150Mb/sに
11月5-9日にかけて、2013年中国国際工業博覧会(略称は工博会)が上海で開催された。記者が現場を取材したところ、多くの創意あふれる展示品が、日常生活に利便性をもたらしたことが明らかになった。新民網が伝えた。
◆LED照明でネット接続
二組のLEDがエミッタと受光器に取り付けられ、かつ2台のノートパソコンとつなげられた。記者が手でLED光線を遮ると、ノートパソコンで再生されていた1080pの高画質動画が中断された。記者が手を移動すると、動画が再生された。
復旦大学情報科学・工学院の遅楠教授は、「これは光を無線電波の代わりとする技術で、ネットワーク信号を伝える基本原理は一致する。これは2台のノートパソコンのネット接続による融合であり、エミッタはWi-Fiルーターのようなものだ。エミッタとサーバーを直接つなげれば、いわゆる光によるネット接続が実現でき、その速度は150Mb/sに達する」と語った。
既存のWi-Fiと比べ、目に見える光による通信は、安全で経済的だ。Wi-Fiは目に見えない無線電波に依存しており、設備の負荷が増えるほど、局地的に電磁波が強まる。無線電波は壁を通過することができ、ネットワーク情報の安全性が低い。また目に見える光のスペクトルは無線周波数スペクトルの1万倍に達する。これはつまり、さらに広いバンド幅と速いスピードを意味し、ネットワークの設置も新たなインフラを必要としない。研究者は、「次世代通信規格のLi-Fi(ライファイ)は高速鉄道・航空機・病院などでの使用に最適で、海外のある病院ではすでに使用されている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月11日