「一帯一路」(the belt and road)建設は3年余りで無から有へ、点から面へと発展し、その進度と成果は予想を上回り、次第に中国にとって3つの取っ掛かりとなってきた。第1に、中国の夢の取っ掛かりだ。「一帯一路」は中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に役立つだけでなく、中国の夢と沿線各国の夢を通い合わせ、人類の共同繁栄、恒久平和という世界の夢を成就する。第2に、中国が国際的影響力を拡大するための取っ掛かりだ。「一帯一路」を通じて、中国は制度的国際発言力を積極的に高める。第3に、グローバル化、グローバル・ガバナンスの取っ掛かりだ。「一帯一路」を通じて、中国は包摂的グローバル化の旗手となる。(文:王義桅 ・中国人民大学重陽金融研究院シニア・フェロー)
「一帯一路」によって世界は中国の発展経験を分かち合い、中国は発展空間を拡大する。「一帯一路」の核心はコネクティビティだ。習近平国家主席は「一帯一路」をアジア発展のための両翼にたとえるなら、コネクティビティはその血管だと指摘した。
欧州の著名なシンクタンク「ブリューゲル」のWolff所長は、「一帯一路」の影響と意義はとうにユーラシア大陸に限られず、沿線国にも限られず、時代を画すグローバルな意義を持つと考える。2017年に中国は「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを開催する。これは4つの「R」に関わる。「Global Recovery」「Global Rebalance」「Global Renovation」「Global Reconnected」だ。サミットフォーラムの開催は第1に「一帯一路」を勢いづけ、より多くの国々の参加を促す。第2に多国間協議を通じて、「一帯一路」の制度化を後押しする。第3に国連の平和と発展の各事業、特に持続可能な開発のための2030アジェンダ及びパリ気候変動協定と全面的に連結し、人類共通の意志を示し、エコ・シルクロード、健康シルクロード、スマート・シルクロード、平和シルクロードの建設を後押しし、人類運命共同体を築く。
習主席は「一帯一路」を通じた人類運命共同体の建設というすばらしいビジョンを中国と世界に示し、国際社会の広範な賛同を得た。2016年5月に北京で開催された中国・欧州政党ハイレベルフォーラムでラトビアのラトビア・中国友好協会会長は「これほど壮大な協力イニシアティブは歴史上見たことがない。われわれ欧州人の想像力を超えている。欧州人は中国の素晴らしい願いをくれぐれも無駄にしてはならない!」と感慨を催した。
2017年に「一帯一路」は必ずや発展を加速し、拡大していくと信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年1月3日
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