中国高校伝媒連盟と■(■は虫偏に馬)蟻金服旗下支付宝の発表によると、資産運用商品「余額宝」を購入する大学生ユーザーのうち、博士課程が1%で購入金額の3%を占め、修士課程が6%で購入金額の13%を占め、本科生が63%で購入金額の59%を占め、専科生が30%で購入金額の25%を占めた。
北京のある大学院の金融学修士生、高慕さんは余額宝は購入したことがないが、携帯電話には株式その他ファンド商品があるという。高さんは3年前に株式投資を始めたが、関係する課程を修めていても、実践では思い通りにならないという。高さんは学校の試験の成績とは無関係だと考える。「クラスには成績優秀な学生がいましたが、昨年株式投資を初めて1カ月で元本割れし、1カ月間携帯電話も見ませんでした」。身近には盲目的に流行を追う学友が多くいるが、よく分かっていない金融商品を買うこともあるという。「金融商品を買うのはジャガイモを買うのと似ていて、余り変わらない感じだったらそれでいいのです」。
上海財経大学経済学部の金煜学部長によると、大学生にとって資産管理が重要性を増しているのは、技術の変化と大きな関係がある。特にモバイルインターネットの普及後、金融商品は一層重視されるようになり、大学生の資産管理能力への要求が高まった。「金融商品に対する大学生の選択ニーズまたは嗜好は高くないが、この時に形成される習慣やモデルは将来の投資・資産管理行為に影響する可能性がある」。金氏によると、大学生の段階では資産運用能力を培うのが大変重要だ。金氏は大学生に対して、まず金融商品を理解し、テクニカルな落とし穴を含めペテンを識別する能力を持つことがまず必要だと説く。金融市場参加後は、商品知識を学ぶ過程が必要であり、自らのリスクや嗜好、財務状況を知る必要がある。
金氏によると、大学生の段階で最も重要なのは収益ではなく、商品を理解することであり、経験を積み、関連知識を学ぶ過程なのだと言う。大学生にとっても最も重要なのは自らへの投資だ。金氏は同時に、大学生は新たな知識、商品に接し、投資や資金調達を理解する必要があり、これは将来の企業の大きな助けになると強調する。「大学生はもっと将来に目を向けるべきだ。若い頃は方向性をしっかりと立てるべきだ」「起業する学生にとっては、良い計画、アイディア、知識があり、良い層と接することができれば、実は資金調達自体は問題ではない」。
金暁トン氏も、大学生は自らの資産運用能力を高める必要があると指摘する。「大学生は手中の資金の価値を維持し、高める術を身につけるべきだ。だが彼らは人生経験を欠き、資産運用に対して十分な考えがなく、随意性や衝動性があり、非理性的な消費や見せびらかす消費に走る可能性がある」。金氏によると、家庭、学校、社会は大学生を正しく導き、事例を通じて大学生に正しい理念を伝え、資産運用を知り、身につけられるようにするべきだ。
金さんは、大学生は穏当な資産運用方法の選択を検討し、元本の保証された金融商品を試すべきであり、ハイリスクな資産運用や投資は絶対に止めるべきだと指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年1月4日
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