中国都市競争力研究会は3日、香港地区で「2016年中国都市総合競争力ランキング」を発表。上海が1位の座をキープし、以下、香港地区、深センと続いた。新華社が報じた。
同研究会の桂強芳会長は同日の記者会見で、「今回発表したランキングは、当会が1年かけて中国の358の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市を対象に総合競争力を分析・比較し、それをまとめた最新の研究成果」と説明した。
桂会長は、香港地区について、「16年、経済は引き続き安定して成長し、世界的に見ても良い動向となっているものの、社会の内部摩擦が経済成長の速度をある程度鈍化させた」と指摘した一方、深センについては、「世界の経済が縮小しているのを背景に、イノベーション駆動、産業転換・高度化、エコ・低炭素などを発展の方向にし、供給側の構造性改革を着実に推進しているのを背景に、国内総生産(GDP)が8.7%成長するなど、良い状態」と分析した。
4-10位は北京、広州、重慶、天津、蘇州、杭州、南京だった。上海は、同ランキングで4年連続の1位となった。
「総合競争力」の評価指標は、「経済」、「社会」、「環境」、「文化」の4つの分野からなり、総合経済競争力、ヒューマンリソース・教育競争力など10の一級指標、50の二級指標、216の三級指標などを総合的に計算してまとめられている。
その他、同研究会は同日、中国の都市に関する6つのランキングと、世界の国や都市に関する9つのランキング、計15ランキングも発表した。うち、世界の国(エコノミー)の競争力ランキングのトップ3は、米国、中国、日本だった。中国の都市成長競争力ランキングのトップ3は、深セン、天津、重慶だった。香港地区は、世界で最もオープンな都市ランキングで3位に入り、中国で最も安全な都市ランキングでは1位に立った。
同研究会は、都市競争力の分野を研究する学術機構で、中国では比較的早い時期の1998年に香港地区で設立された。中国都市競争力ランキングは02年から発表している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年1月4日
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